AIDMAの法則…
2011年04月29日【若の哲学 ~研究室~ Labo.0006】
AIDMAの法則って聞いたことありますか?
アメリカのサミュエル・ローランド・ホールが提唱した「消費行動」の仮説で、消費者の心理的プロセスの頭文字をとった略称です。
A : Attention(注意)
I : Interest(関心)
D : Desire(欲求)
M : Memory(記憶)
A : Action(行動)
簡単に説明すると、人がある商品(サービス)を知ってから、それを買うという行動に至るまでの『心の中で起こる流れや動き』のことです。
具体的にどんなものかといえば、次のような流れになります。
Attention → Interest → Desire → Memory → Action
注意 ⇒ 関心 ⇒ 欲求 ⇒ 記憶 ⇒ 行動
①:Attention(注意を引き発見してもらう)
②:Interest(商品やサービスを伝え関心を引く)
③:Desire(商品やサービスを買いたいと思わせる)
④:Memory(お客に覚えてもらうように、記憶に残す)
⑤:Action(商品やサービスを買ってもらう)
このうちAttentionを「認知段階」、Interest、Desire、Memoryを「感情段階」、Actionを「行動段階」と区別してます。
もう少し、詳しく説明していきましょう。
①:Attention(注意:注意を引き発見してもらう)
お店や商品・サービスを知らない人に【知ってもらう】一番肝心な入口の部分です。どんな良い商品やサービスも『知らなければ』存在しないのと一緒です。大事なのは、お店を『発見してもらう』商品やサービスを『知ってもらう』ことです。
ポイント : 知らない → 知ってもらう
②:Interest(関心:商品やサービスを伝え関心を引く)
知ってもらったら、お店・商品・サービスに【興味や関心を持ってもらう】ことです。
知ったからといって興味・関心が無ければ購入には至りません。
人は常に「悩みを解決したい」、「欲求を満たしたい」と思ってます。
悩みや欲求を解決するメッセージを発信しましょう。
ポイント : 知ってもらった → 興味を持ってもらう
③:Desire(欲求:商品やサービスを買いたいと思わせる)
興味や関心を持ってもらったら「それ、いいな」と思う人に【欲しいと】思わせる。
但し、欲しいとは思っても商品やサービスに『買う価値がある』と納得しないと購入には至りません。
買っても損はしないというような、お客が安心するメッセージを発信しましょう。
ポイント : 興味はあるけど欲しくない → 欲しいと思わせる
④:Memory(記憶:お客に覚えてもらうように、記憶に残す)
欲しいとは思っても消費者が物を買うタイミングがありますので、もしかするとその場での即買いは無いかもしれません。しかし次に買ってもらえるように【記憶に残す】という工夫はとても重要です。
インパクトを与える色や形、キャラクターなども効果的です。
ポイント : 欲しいけど今は…。 → あっ、そうだ!と思い出してもらう
⑤:Action(行動:商品やサービスを買ってもらう)
いざ買おうとしても「お店に入りにくい」「商品がどこにあるか分かりづらい」「それで、おいくら?」などの疑問がある状態では行動を起こしてくれません。
それらの障害を取り払って安心して入店・購入できるような導線を作ることがポイントです。
ポイント : 欲しい → よし!買おうと行動させる
と、このような流れです。
もちろん業種・業態によってはMemoryの部分を飛び越えて即購入(AIDAモデル)になる場合もあればAIDMAの法則が適用されないケースもあります。
また人の心も単純にそのような流れではなくもっと複雑です。
ただ、あくまでも基本的な部分はズレてないと思います。
余談ですが、ネットの場合はAISASモデルが提唱されてます。
Attention(注意)
Interest(関心)
Search(検索)
Action(行動、購入)
Share(共有、商品評価をネット上で共有しあう)
看板の場合は道を歩く人、車で通る人を対象にしてますので、その場での即効性という意味でもAIDMAの法則をベースに考えたほうが効果的かと思います。
少し長くなりましたが、このAIDMAの法則をベースにした看板の選び方や、メッセージの出し方、設置場所など集客効果の上がる方法を次回より掘下げて解説していきまたいと思います。